機能追加と仕様変更のお知らせ

平素よりYOJiTSUをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日、以下の仕様変更と不具合修正を行いましたのでお知らせします。

データ作成ウィザード

  • キーパー財務の試算表を取り込むとエラーが発生するケースがあったので修正しました。
  • 仕訳取込まで進んでから試算表取込に戻るとエラーが発生するケースがあったので修正しました。

仕訳取込

  • YOJiTSU側が部門管理なしの状態で、キーパー財務で作成された仕訳ファイルに共通部門だけが設定されていた場合に、仕訳ファイルの取込によりYOJiTSU側が部門管理ありにならなかったので修正しました。

アカウント設定

  • 「ID・パスワード確認・変更」でID・パスワードを変更すると、完了した旨のメッセージが表示され、且つ変更完了メールも送信されるが、実際には更新されていない不具合があったので修正しました。
  • 「ご利用プラン変更」の価格を税込表示に変更しました。

パスワード再設定依頼

  • YOJiTSUにログインするためのパスワードを忘れてしまった場合の処置としてご用意している「パスワード再設定依頼」で、セキュリティコードがメールの記載通りに入力されなかった場合の「システムエラーが発生しました」のメッセージを、「正しいセキュリティコードを入力してください。」に変更しました。

クラウド仕訳作成「KiCHO」をリリース

あらゆる取引から仕訳を作成し入力業務ゼロを目指す!
まずは「KiCHO β版」を会計事務所限定で無償リリース!!

弊社シスプラは2021年5月7日にクラウド仕訳作成ツール「KiCHO(キチョウ)」をリリースしました。KiCHOはあらゆる取引から仕訳作成を行うクラウドツール。会計ソフトとの連携に加え、販売管理ソフト、Excel、金融機関の明細、クレジットカードなどとも連携する予定です。今回はベータ版として、仕訳の インポート・エクスポートの機能のみで無償リリースしました。


詳しくはKiCHOサービスサイトへ

KiCHOは3つのクラウドサービスKEEPERClubの1つ

今回リリースしたKiCHOは、YOJiTSU(ヨジツ)とCHOBO(チョウボ:開発中)の3つのクラウド サービスKEEPERClubの1つ。ゆくゆくは仕訳入力から経営分析までをシームレスに展開できる新し いクラウドサービスの展開を目指します。


詳しくはKiCHOサービスサイトへ

売上アップではなく利益アップを考える

売上が落ちてきた。20%OFFのセールを行って巻き返しを計ろう。

…企画会議などでよくある話かと思います。売上を伸ばす事は重要ですからある意味では正しいですが、気を付けないといけません。本当に儲けが出るのでしょうか。値引きにより売上アップを行う場合、何個販売すれば利益が出るのかも併せて考える必要があります。

なぜ資金繰りが苦しいのかイメージ


   売上 = 商品単価 × 販売数

ですが、売上には仕入や製造にかかる費用(変動費)がかかるので、いわゆる”儲け”である粗利益(限界利益)は売上から変動費を差し引いたもので、

   限界利益 = 売上 - 変動費

となります。この限界利益を増やすのが目的という事を注意しておきましょう。
例えば、パン屋さんのケースを考えてみましょう。

食パン1斤を300円で売っているとします。食パン1斤に対する変動費を200円とすると 通常、1日に100個売れたならば、

   1日の売上は  300円 × 100 = 30,000円
   1日の変動費は 200円 × 100 = 20,000円

限界利益は…

   30,000円 - 20,000円 = 10,000円

1か月で20日間販売した売上は

   30,000円 × 20 = 600,000円

1か月で20日間販売した限界利益は

   10,000円 × 20 = 200,000円

1か月で20万円の利益がありました。
では20%OFFにしてパン1斤を240円で販売し、200人に売れたとします。

   1日の売上は  240円 × 200 = 48,000円 売上アップ
   1日の変動費は 200円 × 200 = 40,000円

限界利益は…

   48,000円 - 40,000円 = 8,000円 利益ダウン…

1か月で20日間販売した売上は

   48,000円 × 20 = 960,000円

1か月で20日間販売した限界利益は

   8,000円 × 20 = 160,000円

20日間で比較すると

売上は、360,000円アップしましたが、
限界利益は、40,000円ダウン

20%OFFセールを行っても、食パン200斤では利益アップに至らないということです。販売数が2倍となり、頑張って売ったのに利益が届かない…のは何ともやりきれませんね。

割引セールを行う場合は、目標の販売数を予測し、通常よりも利益を出せたのかをチェックすることが重要です。販売数がアップし売上アップだけをみて喜んではいられないのです。セールやキャンペーンなどを企画する際は売上だけでなく利益も予測して検討するべきだという事を覚えておいてください。



■ 値引きセールはしない方が良い?

値引きセールを行う事が悪いわけではありません。定価で販売した場合と比較すると利益が少ない場合があることを理解しておくべきということです。値引きセールをチラシなどで集客することで新しい顧客を獲得出来たり、離れていた顧客も戻すといった効果もあるので一概に値引きが悪と判断するのも早計です。

注意点として、値下げには必ず理由を付けておきたいです。期間限定、数量限定、賞味期限、お試し価格…などなど。こうしないと単純に単価を下げることになり、お客の質も下げることになります。値下げセールが定着して値下げした値段でしか売れなくなってしまうからです。できる事なら値下げはせずに品質の良さをアピールして値上げする方が利益が出ます。



■ 利益アップする為に必要な事

利益アップする為に必要な事イメージ

利益アップを考えたときにどうすれば良いでしょうか。
単純な値上げ…をする場合でもそのまま販売できませんよね。例としてプリンを考えてみましょう。

通常100円のプリンを200円で販売するとしましょう。100円は「おいしいプリン」という商品名で、200円は「希少!烏骨鶏卵の新鮮とろけるプリン」と並んでいたらどうでしょうか。200円のプリンの方が売れるかも…と思いませんか?

「な~んだそんな事か」と言われそうですが、元々100円で販売していたプリンも、本当に烏骨鶏卵を使用していたとしたらどうでしょうか。

「そんな勿体ないことをする訳ない」と思われますか?
実は烏骨鶏のプリンを100円で販売するような、商品価値を上手く伝えきれていないケース、結構多いのです。確かに烏骨鶏の卵プリンを100円では売らないかもしれませんが、自社の商品に置き換えて考えてみてください。安い価格で販売していませんか?しっかりと品質を伝えられているでしょうか?

ちょっと、自信を持って伝えられているとは言いにくいのではないでしょうか。
商品価値をしっかり伝える事は難しいです。商品の良さをアピールする、別のものと組み合わせる、セット商品にしてみるなどなど価値を高めるアイディアは多くありますので、いろいろと試行錯誤してみるとこれまでの商品の中から新しい価値の商品が生まれるかもしれません。



まとめ

・売上アップの為の値下げセールは利益を確認する
・値下げセールは集客として活用し必ず理由を付ける
・商品価値を明確に伝えて値上げする方が利益アップに繋げやすい

YOJiTSUで利益推移を把握し経営改善しよう

クラウド予実管理『YOJiTSU』では売上と利益の毎月の推移を把握、経営の見える化ができます。まずは無料体験版でお試しください。

画像1:YOJiTSUで利益推移を把握し経営改善しよう




中小零細企業向けの予算の作り方とは?

予算を作る必要性はご理解いただけたと思いますが、「どのように作ればいいの?」「シンプルな予算ってどういうもの?」「予算なんて絵に描いた餅になるんじゃないの?」と思われるかも知れません。 今回はその辺りを見ていきましょう。

黒字と赤字イメージ



■ 予算作成の基本

予算の作り方は「こうしなければならない」という風に決まっている訳ではありませんが、大きく 2通りの方法があります。

一つは「ボトムアップ方式」で、販売の現場から予算の原案を決め、最終的に管理部門などでまとめあげる予算設定方法です。大企業などでは経営者や管理部門では現場の状況が把握しにくくなるため、ボトムアップ方式が採用されることが多いようです。

この場合は、「売上はこういう見込みがあるから前年比○%・・・」というように売上予算から始まり、最終的に利益の着地点を計画するという考え方になります。

もう一つは「トップダウン方式」で、経営者、あるいは全体管理を行う管理部門が予算を設定し、それを現場に伝えて遂行させる設定方法です。自社の状況をよく把握している経営者だからこそできる方法とも言えます。予算設定が「迅速に行える」点が大きなメリットになります。

この二つをミックスさせた予算の作り方もあります。この場合、予算の修正などある程度時間や工数を掛けて綿密に作り上げていくため、専門部署がある規模の会社では採用されることもあります。



■ 中小零細企業に適した逆算思考予算

中小零細企業に向いている予算の作り方は「トップダウン方式」です。中小零細企業には「ボトムアップ方式」で予算を作 る余力はあまりありません。大企業と同じやり方で予算を作っても、「絵に描いた餅」に終わってしまうことが多いのです。

ここで肝となるのは、キャッシュフローの黒字化の要素を取り入れてトップダウン方式で予算を作る、という点です。

中小零細企業の最大の関心事の一つに、「資金繰り」があります。「手元資金が減って支払いに困るから追加融資をする」ことや、「将来のキャッシュフローの予想を見る」ということだけが「資金繰り」ではありません。毎年一年間の経営活動の中で、キャッシュフローを黒字化にしていく(手元資金を増やしていく)という考え方も、資金繰り対策として非常に有効になります。

黒字倒産にならないために、毎期キャッシュフローが黒字になるように予算と実績を対比して見ていく。そのためにはどのくらいの利益があれば良いのか?こういう発想で予算を作るのが中小零細企業には適しています。

・今の預金を減らさずに借入金の返済をするのはどのくらいの利益が必要なのか?
・社員に前期よりも賞与を増やしてあげたい。そのためにはどのくらいの利益が原資として必要なのか?
・不測の事態に備えて内部留保を○万円くらい増やしておくにはどのくらいの利益が必要なのか?

このような発想から「必要な利益を先に決めて、そこから逆算して固定費予算や売上予算を作る」 という方法が中小零細企業におススメの方法です。

何が何でも利益を出す。
それもキャッシュフローが黒字になるような利益を出す。

経営者が決めなければ社員は動きません。動けません。
たった一つ、未来を見るための指標があるだけで、経営者の判断は変わってくるはずです。



■ 予算作成の注意点

逆算思考で予算作成する際の注意点がいくつかあります。これらを押さえておかないと、継続することが難しくなり、結果的に絵 に描いた餅になってしまいます。

①細かな数字を気にしすぎない
トップダウン方式で予算を作っても、「もっとこの数字はこうなるかな」とか「ここはこうした方が良いかな」という考えが出てくることも多々あります。大きな金額の話しであれば調整した方が良いですが、細かい話しなのであれば気にしない方が得策です。

大企業のように緻密で細かい数値目標を作ろうとすると、作成自体に挫折してしまいますので、大きな目線で考えることが重要です。

②作って終わりにしない
予算を作って満足してしまう、ということでは全く意味がありません
。毎月の実績とちゃんと比べて予算とどうだったのか、必ず見るようにしましょう。重要なのは予算を作った後の取り組みです。

③必ず原因の究明をしましょう
毎月の実績と比べるところまではしていても、「ああ、予算には届かなかったか」と思うだけでは効果は出てきません。「何が足りなかったのか?」「何か特別なことでもあったのか?」というように、必ず原因に目を向けるよう意識しましょう。 その積み重ねが仮説と検証の繰り返しに自ずとなり、好転するきっかけにもなるでしょう。

④社員の「ノルマ」にはしない
逆算で作る予算は「こうなりたい」というよりも、「こうなっていないといけない」数値です 。しかし、 状況 に よ って は 必要な売上高や粗利は現実的ではない金額になるケースもあります。そうすると「こんな目標はとてもじゃないが無理だ・・・」と社員のモチベーション低下にも繋がります。その場合には、一年で結果を出すのではなく数年かけて少しずつ良くしていく予算にするなど、社員の士気がマイナスにならないよう修正することも大切です。



まとめ

・中小零細企業は大企業と同じ方法で予算作成しない方が良い。
・中小零細企業はキャッシュフローの黒字化という観点で必要利益から
 考えることが大切。
・企業存続のために必要な利益から逆算する方法で予算を作る。

YOJiTSUでPDCAサイクルを回そう!

クラウド予実管理『YOJiTSU』は、経営のPDCAサイクルを回すツールとして最適です。予算と実績の差異を検証し対策を立て、直ぐに対策を実行し売上アップを目指しましょう。

画像1:YOJiTSUでPDCAサイクルを回そう!




中小零細企業向けの予算の作り方とは?

予算を作る必要性はご理解いただけたと思いますが、「どのように作ればいいの?」「シンプルな予算ってどういうもの?」「予算なんて絵に描いた餅になるんじゃないの?」と思われるかも知れません。 今回はその辺りを見ていきましょう。

黒字と赤字イメージ



■ 予算作成の基本

予算の作り方は「こうしなければならない」という風に決まっている訳ではありませんが、大きく 2通りの方法があります。

一つは「ボトムアップ方式」で、販売の現場から予算の原案を決め、最終的に管理部門などでまとめあげる予算設定方法です。大企業などでは経営者や管理部門では現場の状況が把握しにくくなるため、ボトムアップ方式が採用されることが多いようです。

この場合は、「売上はこういう見込みがあるから前年比○%・・・」というように売上予算から始まり、最終的に利益の着地点を計画するという考え方になります。

もう一つは「トップダウン方式」で、経営者、あるいは全体管理を行う管理部門が予算を設定し、それを現場に伝えて遂行させる設定方法です。自社の状況をよく把握している経営者だからこそできる方法とも言えます。予算設定が「迅速に行える」点が大きなメリットになります。

この二つをミックスさせた予算の作り方もあります。この場合、予算の修正などある程度時間や工数を掛けて綿密に作り上げていくため、専門部署がある規模の会社では採用されることもあります。



■ 中小零細企業に適した逆算思考予算

中小零細企業に向いている予算の作り方は「トップダウン方式」です。中小零細企業には「ボトムアップ方式」で予算を作 る余力はあまりありません。大企業と同じやり方で予算を作っても、「絵に描いた餅」に終わってしまうことが多いのです。

ここで肝となるのは、キャッシュフローの黒字化の要素を取り入れてトップダウン方式で予算を作る、という点です。

中小零細企業の最大の関心事の一つに、「資金繰り」があります。「手元資金が減って支払いに困るから追加融資をする」ことや、「将来のキャッシュフローの予想を見る」ということだけが「資金繰り」ではありません。毎年一年間の経営活動の中で、キャッシュフローを黒字化にしていく(手元資金を増やしていく)という考え方も、資金繰り対策として非常に有効になります。

黒字倒産にならないために、毎期キャッシュフローが黒字になるように予算と実績を対比して見ていく。そのためにはどのくらいの利益があれば良いのか?こういう発想で予算を作るのが中小零細企業には適しています。

・今の預金を減らさずに借入金の返済をするのはどのくらいの利益が必要なのか?
・社員に前期よりも賞与を増やしてあげたい。そのためにはどのくらいの利益が原資として必要なのか?
・不測の事態に備えて内部留保を○万円くらい増やしておくにはどのくらいの利益が必要なのか?

このような発想から「必要な利益を先に決めて、そこから逆算して固定費予算や売上予算を作る」 という方法が中小零細企業におススメの方法です。

何が何でも利益を出す。
それもキャッシュフローが黒字になるような利益を出す。

経営者が決めなければ社員は動きません。動けません。
たった一つ、未来を見るための指標があるだけで、経営者の判断は変わってくるはずです。



■ 予算作成の注意点

逆算思考で予算作成する際の注意点がいくつかあります。これらを押さえておかないと、継続することが難しくなり、結果的に絵 に描いた餅になってしまいます。

①細かな数字を気にしすぎない
トップダウン方式で予算を作っても、「もっとこの数字はこうなるかな」とか「ここはこうした方が良いかな」という考えが出てくることも多々あります。大きな金額の話しであれば調整した方が良いですが、細かい話しなのであれば気にしない方が得策です。

大企業のように緻密で細かい数値目標を作ろうとすると、作成自体に挫折してしまいますので、大きな目線で考えることが重要です。

②作って終わりにしない
予算を作って満足してしまう、ということでは全く意味がありません
。毎月の実績とちゃんと比べて予算とどうだったのか、必ず見るようにしましょう。重要なのは予算を作った後の取り組みです。

③必ず原因の究明をしましょう
毎月の実績と比べるところまではしていても、「ああ、予算には届かなかったか」と思うだけでは効果は出てきません。「何が足りなかったのか?」「何か特別なことでもあったのか?」というように、必ず原因に目を向けるよう意識しましょう。 その積み重ねが仮説と検証の繰り返しに自ずとなり、好転するきっかけにもなるでしょう。

④社員の「ノルマ」にはしない
逆算で作る予算は「こうなりたい」というよりも、「こうなっていないといけない」数値です 。しかし、 状況 に よ って は 必要な売上高や粗利は現実的ではない金額になるケースもあります。そうすると「こんな目標はとてもじゃないが無理だ・・・」と社員のモチベーション低下にも繋がります。その場合には、一年で結果を出すのではなく数年かけて少しずつ良くしていく予算にするなど、社員の士気がマイナスにならないよう修正することも大切です。



まとめ

・中小零細企業は大企業と同じ方法で予算作成しない方が良い。
・中小零細企業はキャッシュフローの黒字化という観点で必要利益から
 考えることが大切。
・企業存続のために必要な利益から逆算する方法で予算を作る。

YOJiTSUでPDCAサイクルを回そう!

クラウド予実管理『YOJiTSU』は、経営のPDCAサイクルを回すツールとして最適です。予算と実績の差異を検証し対策を立て、直ぐに対策を実行し売上アップを目指しましょう。

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予実管理とは?

これまで、黒字倒産の実態と、そうならないためにキャッシュフローの黒字を目指すことが 重要であることをお話ししてきました。
では、具体的に何をすれば良いのでしょうか?会計データを活用するというのは具体的に どんなことなのか?今回は「予実管理(よじつかんり)」という手法についてのお話しです。

予実管理とは?イメージ



■ そもそも「予実管理」とは?

企業活動においては、年初や月初に経営目標を立て、それを達成すべく営業活動をしていると思います。予実管理(よじつかんり)とは、企業の立てた経営目標(予算)と実際の結果(実績)、予算と実績を管理することを言います。予算実績管理とも言います。

経営目標である予算に対して、どの程度クリアできているのか、あるいはどの程度足りないのか、何か異常な動きはないかなど、予算と実績を対比することで達成度合いや問題箇所を見ていく手法です。

それによりその後の営業活動の方針を考え たり、早め早めに対策を考え、手遅れになる前に軌道修正する、ということが目的になります。



■ 身近なコトで例えると・・・

身近なコトで例えると・・・イメージ

もっと具体的なイメージを持つために、身近なコトに置き換えてみましょう。

予実管理は、ダイエットに例えることができます。もっと言えばレコーディングダイエットと言えます。レコーディングダイエットとは、 毎日食べたものを記録するだけで痩せられると人気のダイエット手法です。

例えば、「5ヶ月後までに5kg痩せる」という目標(予算)を立て、1ヶ月に1kgのペースで痩せていく目標を立てたとします。毎日の食事を記録し、体重計に乗って効果を測定します。

それにより、食べすぎかどうかが見えてきたり、目標数値までちょっと足りないなという状況が見えてきたり、今後はもっとこういう事をしよう、という考えが浮かんできたりします。来月は○○の食べすぎを注意しようとか、もっとこういう運動も取り入れようとか具体的な改善策が思いつ きますよね。予実管理も基本的には同じで、どんどん改善できるところを考えていけるようになるのが醍醐味と言えます。



■ 会計データが経営判断材料になる簡単な方法

多くの会社では会計ソフトを使って日々の取引を記録したり、あるいは会計事務所に依頼して会計データを作ってもらっていると思います。
しかし、試算表や決算書を作るためだけの会計データは、これから先の経営を考える上でそれほど多くのヒントは得られません。 (もちろん読み取れることは あります)

では、どうすれば経営の未来を考えるデータになるのか?
そのキーワードになるのが「予実管理」という手法なのです。

予算を立てない場合は、毎月の会計データが出来上がっても、それが本当に良い結果なのかどうかわかり辛いのです。「これだけの売上があったから良かった」とか、「前年に比べて○%アップした」というような見方だと、本当にそれが黒字倒産を防ぐことができる結果なのかどうかはなかなか分かりません。

どのくらいの売上があれば良いのか?
もっと言えば、どのくらいの売上がなくてはならないのか?

予算を立てることでそういう見方ができるようになり、結果として黒字倒産を防ぐための様々な判断に活かすことができるようになります。

会計データが単なる実績データではなく未来に役立つデータに進化するのです。

比べる指標がなければ、ただ何となく推移し決算時にどのくらいの利益だったのか、キャッシュフローは黒字だったのか赤字だったのか、ということが見えてくるだけで対策のしようがありません。

予算を作ることで見え方が変わります。



■ 中小零細企業に必要なのか?

予算と聞くとやはり上場企業など大企業のイメージが強いですよね。中小零細企業ではなかなかできる人材もいないし、やる必要はないんじゃないの?と思われる方も多いのではないでしょうか。

経済が右肩上がりの時代ならそれでも良いと言えたかも知れません。また、簡単に取り組めツールがなかった時代であれば難しいかも知れません。

この問いへの答えは「中小零細企業にも必要」です。むしろ黒字倒産のリスクが高い中小零細企業だからこそ本来は取り組むべきことではないでしょうか。

ここで大事なのは、中小零細企業が大企業のような予算を作ろうとはしないことです。大企業の予算は緻密で複雑なので作ろうとしてもできませ ん。そんな余裕もノウハウもないからです。

中小零細企業には、もっとシンプルで且つ企業の存続に役立つ予算というものが必要になってきます。予算を作って毎月進捗状況ををチェックして見ていくだけでも、今までとは違った世界が見えてくるはずですよ。



まとめ

・予実管理に取り組むことで業績改善の足がかりとなる。
・中小零細企業には、中小零細企業向けのシンプルな予算作成が良い。
・大切なのは、予算と実績を比べることで見えてくることを経営に活かすこと。

YOJiTSUを使って予実管理に取り組みましょう!

クラウド予実管理システム『YOJiTSU』は、中小零細企業向けのシンプル且つ未来志向の予算を簡単に作ることができるクラウドツールです。経営者の未来への想いを応援しています。

画像1:YOJiTSUを使ってキャッシュフローの黒字化に取り組みましょう!




会社には 2 種類の「 黒字 」がある

前回は、「黒字倒産」について記事にまとめました。 試算表や決算書で黒字 だからと言って決して安心できないことはお分かりいただけたでしょうか? 実は「黒字」という言葉を考える時に、2 種類の「黒字」があり、もう一つの「黒字」を意識することが大切なのです。

黒字と赤字イメージ

■損益計算の黒字

毎月の試算表や決算書の損益計算がプラスになることを「損益計算の黒字」と言います。一般的に黒字と言えばこのことを指します。

売上高から始まり、仕入などの売上原価や経費を引いて・・・という損益計算書を上から見ていき利益がプラスかどうかで判断できますね。

厳密には当期利益が黒字でも経常利益は赤字とか、経常利益は黒字でも営業利益は赤字というように、 5 つある利益のどこを見るかで意味合いも変わってきますが、一般的に浸透しているのは「損益計算の黒字」の考え方です。

しかし、これだけを見ていては黒字倒産という事態に繋がることもあり経営判断の上では不完全ということになります。

■ キャッシュフローの黒字

キャッシュフローの黒字イメージ

もう一つは「キャッシュフローの黒字」です。キャッシュフローという言葉は聞いたことがあると思いますが、現金の流れを意味します。つまり、得られた収入(キャッシュイン)から全ての支出(キャッシュアウト)を差し引いた残りがプラスになる状態を「キャッシ ュフローの黒字」と呼びます。

黒字倒産は一時的な資金ショートにより起こります。単なる損益計算が黒字か赤字かだけでは判断できず、キャッシュフローが黒字か赤字かを常に意識することで手元資金の減少を食い止める対策を考えることができます。

■ 損益計算には表れない要素とは?

例えば、在庫として残っている仕入は売れない限り費用には計上されないため、損益計算上反映されませんが、仕入代金の支払いは先にするのでキャッシュアウトが発生しているわけです。

また、借入金の返済元金は損益計算書上の経費にはなりません。損益計算は黒字で利益が出ていても、その後返済する借入金が利益より大きければキャッシュフローとしては赤字と言えます。手元に現預金が潤沢にあれば問題ないでしょうが、それが続けば当然手元資金はどんどん減っていき、資金繰りに行き詰まるという事態が起こります。どちらが経営上重要かは言わずもがなですね。

また、減価償却費は損益計算書上経費科目として記載されますが、実際にキャッシュアウトが発生した訳ではありません。損益計算とキャッシュフローでギャップが生じる要素 になります。

損益計算上の黒字を目指すのはもちろん、キャッシュフローの黒字を目指すことが何よりも重要ということですね。そのためには、借入金返済額や減価償却費といった要素をしっかりと意識していくことが大切です。

まとめ

・黒字には「損益計算の黒字」と「キャッシュフローの黒字」の2 種類ある。
・黒字倒産にならないために目指すべきなのは「キャッシュフローの黒字」である。

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画像1:YOJiTSUを使ってキャッシュフローの黒字化に取り組みましょう!



黒字倒産の実態をご存じですか?

調査会社の東京商工リサーチによると、 2018 年の倒産企業の内、 47.7%が直前期の当期利益は黒字だったそうです。また、中小企業庁の調査結果によると、 2013 年から 2015 年の間に廃業した企業の 50.5%が同様に黒字だったと報告されています。 なぜ黒字決算なのに、倒産や廃業に追い込まれるのでしょうか?

黒字倒産イメージ

■黒字倒産とは?

「黒字倒産」という言葉は聞いたことがあると思いますが、どういうことなのかちゃんと言葉で説明できない人も少なくないのではないでしょうか? 黒字倒産とは、黒字会社が資金繰りで一時的なショートを起こし、支払いや返済に充てる手持ち資金が不足し、経営が継続できなくなり倒産することを言います。手持ち資金が不足し、経営が継続できなくなり倒産することを言います。

運転資金資金が回らなくなるということですね。 運転資金を超える支払額が発生すると資金がショートします。

なぜそのような事が起こるのでしょうか?

■ 掛取引という取引方法

掛取引イメージ

現金商売であればその場ですぐに入金がありますので問題ありませんが、一般的に自社商品・サービスを売り上げた代金の回収は、期日までに後払いで支払う取引方法である「掛取引」が多いと思います。

会計処理上は、商品やサービスを引き渡すタイミングで売上計上しますので、損益計算書上も売上高に反映されますが、実際にはまだ未入金の状態です。上も売上高に反映されますが、実際にはまだ未入金の状態です。

取引条件にもよりますが、実際に入金になるのは11ヶ月から数ヶ月先ということになると、損益計算書上の売上額と手元の資金には差異が生じます。

もし、入金よりも先に仕入代金の支払いをしなければならず、それが運転資金入金よりも先に仕入代金の支払いをしなければならず、それが運転資金を超えてしを超えてしまったとしたら・・・「勘定合って銭足らず」という状況に陥り、利益が出ているはずなのに資金が足りないということになってしまいます。借入金の返済もできない、という事も考えられます。

■ 実際にはもう少し黒字倒産までの流れがある

「勘定合って銭足らず」が続けば理論上、黒字倒産になりますが、実際には経営者自身や経理・財務部門の人が数ヶ月先の資金繰り予測を立てることも多いですし、そこまでしっかりした資金繰り予測ではなくても、大体の流れは経営者が長年の経験で把握できているというケースもありますので、単なる「勘定合って銭足らず」で一時的な資金ショートと一時的な資金ショートというケースは実は実はそれほど多くはありません。

実際には次のような流れで黒字倒産になることが多いです。

■ 黒字倒産までの流れ

①経済環境の悪化、商品競争力の低下、競合他社の登場、増税などの影響で消費低下など、様々な要因により好調だった売上(販売)に行き詰まりが出てくる。

②しかし、ずさんな在庫管理などにより仕入れはそれまで通り継続する。

③その結果、売れない在庫だけが増えてしまう(過剰在庫)。

④過剰在庫状態になると資金が滞留し、運転資金不足状態になる。

⑤黒字決算ではあるため銀行から融資を受け、資金繰りを確保することができる。

⑥しかし、決算書で過剰在庫状態を金融機関に見抜かれ、融資のストップ、融資の引き上げをされ資金繰りが厳しくなる。

⑦決算書上は黒字でも資金ショートしてしまい、黒字倒産となる

■ 「黒字」という魔物

黒字・赤字イメージ

決算が黒字とそれだけ聞くと、普通は「業績が好調な会社なんだな」と思うはずです。しかし、実際には会計処理の仕方や利益の考え方などの関係で、黒字なのに資金が足りなくなるというケースは珍しくなく、冒頭にあるように倒産企業の約半数が該当します。
損益計算書上の利益は、売上高に対応する仕入在庫だけが売上原価として費用になります。

黒字だから安心という訳ではなく、むしろ業績が好調な企業の方がちょっとした変化に対応できず、急速に資金繰りが悪化して手を打てなくなることが多いのではないでしょうか。

■ 黒字倒産にならないために

どうすれば黒字倒産を防げるのでしょうか?

その一つの方法として、「会計データの活用」があります。
会計データというのは、日々の取引の内容が記録されています。言わば経営判断の材料となる情報が見えてくる宝の山なのです。試算表や決算書を作るためだけのものではなく、経営判断に役立ててこそ本領発揮できるものです。

経営者が会計データを使って自社の業績に向き合って、毎月の結果がどうだったのか確認し、どこに問題があり、どうすれば対策を打てるのか早めに判断する仕組み作りをすることが大切です。

少しでも売上アップができる方法を考えたり、無駄な費用が出ていないか、それは適正な範囲内なのかどうか、など、問題箇所の発見と対策検討の早期化に役立てられます。

そもそも手元の資金が減らない、むしろ増やせるようにコツコツ取り組んで行く。

もちろん、売上の入金をなるべく早くしてもらえる努力や、仕入代金の支払いを先の延ばす交渉をする、といったことも大切です。

人口減少や災害、世界経済など、経営状況を一変させるような外部要因は多々あります。好調だからと安心するのではなく、常に社員の雇用、顧客や地域社会への貢献などのために、会社を存続させるための経営努力をする。それが今求められている経営者の役割なのではないでしょうか。

そのために有効活用できるのが「会計データ」です。

会計データをどのように扱うのか、向き合うのかによって、自社の経営状況の改善や利益アップなど、様々な効果を生み出す可能性があります。

まとめ

・黒字倒産は珍しいことではなく、好調な企業にも起こり得る。
・経営者は黒字倒産にならないための努力をする必要がある。
・会計データを使うことで改善する可能性がある。

YOJiTSUを使って経営判断に役立てましょう!

クラウド型予実管理システム『YOJiTSU』は、経営の未来を考えるためにシンプルでわかりやすい内容を、リアルタイムで確認できるクラウドツールです。経営者の未来への想いを応援しています。

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